もっともロケハンはつらいよ

オキナワジェット

2008年11月01日 17:19

(前回からのつづき)

ロケ地が見つからず疲れはて帰路につく自分(GT)とGとO。

なんだか口を聞く気がしません。

3人とも黙ったまま、車を走らせます。

北谷あたりに戻ってきた時、助手席に乗っていたGが突然、

「あれはっ!」

と叫びました。

Gが指さすその先に見えるのは、廃墟らしきアパート。

車を寄せて、アパートの前に立つと、ただならぬ雰囲気が漂ってきます。

何だかやだなーやだなーと思いながらも中に入ることに。

部屋には、ソファーや電気スタンドがありましたが、人が住んでいる気配はなし。

ここいいんじゃないのと3人で話していると、

「ガタッ」

っと後ろで物音が。

部屋の中に3人以外に人はいなかったはず・・・

おそるおそる振り向くとそこには・・・

















オバァが!!!!!

キャ――(((゚Д゚;)))――― !!!











スーっと滑るように近づいてくるオバァ!

恐怖におののく3人!

もうダメだ!

と思った瞬間、オバァの足下をみると・・・



・・・んっ!足がある!Σ(゚ロ゚;)



オバァ 「いったーぬーそーがー?」(訳:お前たちは、何をしているんだ?)



・・・はっ!しゃべった!Σ(゚ロ゚;)



なんと、オバァはここの管理人とのこと。

早速、交渉。

かくかくしかじか今までの経緯を話すと、メッチャいい人で即OK!


神様、ありがとう!


そして何より、


しかましてくれたオバァありがとう!




オバァにお礼をいい、アパートをあとにする3人。

最後の最後でロケ地が見つかり、ひと安心。

3人の顔に笑顔が戻りました。

車に乗り込み、少し走らせた後、ふとバックミラーを見ると・・・










「!!!」









たしかに今までそこにあったはずのアパートが・・・















ちゃんとありました♪



『もっともロケハンはつらいよ』 完
※実体験を若干脚色しております。そこんとこご了承ください。



<ロケハンはつらいよシリーズ>
第一作 『ロケハンはつらいよ』
第二作 『続ロケハンはつらいよ』
第三作 『続続ロケハンはつらいよ』
第四作 『もっとロケハンはつらいよ』

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